我が逃走(著: 家入一真)

起業家というのは完璧で、明確なビジョンを持ってVCさんにとにかく当たりに行ける行動力があるからこそできる。そんな思い込みを壊してくれる書でした。

家入さんは、あのロリポップ(レンタルサーバー)事業を手掛け、それからもBASEやCAMPFIREを手がけたことで “連続起業家” として知られています。

しかし実は飲食業をやりたいというパッションから、BASEを立ち上げる前にはかなりお金も人も投入して闘争されてました。その間の戦いぶりと迷走ぶりが読んでいる間は親近感を沸かせつつも後になってふと思いました…全然逃走してないではないですかと。

家入さんが特筆して尖っている点は 「自分の考えを盲信する力」 と思われました。
他の社員に止められても、絶対にその方向を変えずに走り切る。たとえ失敗するとしても失敗するまでちゃんと走りきれる。

今の私が同じように、人の静止を振り切ってでもやりきることができるでしょうか。
やりたいことが多い人間ほど「これができなくてもあれがあるから…」そうやって真の逃走をしてはいないだろうか?

やりたいことを絞り込み、私こそがこれをやる人間なんだと仁王立ちできる日をいつか迎えたいものです。


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