一つ目の事業を作る際に最重要なこと
事業を目的の状態に持っていくには、継続と改善が必要とどこかで読んだ覚えがある。
実際に私も継続が儘ならず上手くいかなかったことは多い。というかほぼその通りである。
一方ですぐに損切りしてより良い選択にシフトしていく必要性を説く人もいる。それもまたその通りだが、一方でそれは強者の発言のように思えてならない。
事業何周目かの方が、ある程度早い段階で成功失敗の判断がついたり、常に思考の余裕を作れるほどの予算や組織があるからこそ言えることではないだろうか。
だから私はまず一つのよくある事業をちゃんと軌道に乗せる。年間の売上5,000万円くらいのビジネスを複数作る。このゲームを何度もクリアして、正しい判断力を身につけてから大きくチャレンジしても良いと考える。そのため、今は「継続と改善が大事派」である。
だがこれが言うは易し行うのは難し。
目の前のお客様を対応し続けていると、改善のための認知が割けないし、残った僅かな認知で施行するも改善なのか施策の乱打なのやらわからない。
とはいえお客様対応を誰かに任せるほどの予算などない。
実践には、施策が積み上がる体制が大事だ。
僅かに残った認知ですべきことは「ロードマップを描き直し続けること」だ。
これさえやっていれば、施策の乱打もちゃんと道の上にあるか判断がつき「改善」として実行することができる。
- 一度しっかり時間を作って、書き直せるホワイトボードにロードマップを書くこと
- このロードマップを紙に転記し、壁に貼る
- ロードマップに施策のポストイットを貼る
- 毎週このロードマップをホワイトボードに書いて、新しい紙に転記・貼り直す
これだけ実践していれば、外れないし積み重なります。
もしあなたも一人社長で、プレイヤー&経営者&投資家ならこれを実践する価値があるかもしれません。
ウェブに生きる
常に発信を続けることを通じて、自分の考えを自分が納得して一層行動に連動し、一貫した考えは「人を集め」「極端な成果」につながるのです。
そのような成功への道をウェブで生きる、という言葉は意味しているのではと考えます。
きっかけ
先日与沢翼さんとYouTuberのヒカルさんの対談動画を拝見する中で、このような言葉を聞いた。
与沢さんはずっとウェブに生きているという感じですよね
https://m.youtube.com/watch?v=eGKbftEcxS0
この言葉がずっと引っかかっていた。
与沢さんといえば、大学卒業後に(前に?)アパレルブランドを創業して売り上げを立てたり、情報商材を売ったり、仮想通貨から投資家としても動いたりと多くの経験をしつつも41歳という若さでいらっしゃる。
その成果に至るまでにはいくつかの性質が関わっていると考えている。
- 並行していくつかを成さずに、一つ一つを着実にやりきっている
- 常に考えの根幹をアウトプットして、それを自分に言い聞かせて強固な自分を保っている
論点
- 自分の考えは発信すると強化される?
- 成功は継続と改善でなされる?
継続と改善
一般にPDCAサイクルと言うように、物事を上手くいかせるには1つのことを「続けて」「改善する」ことで、普通の方が敵わないな…と感じる成果・つまり成功を生み出すことが出来ます。
もちろんそこにはNoDealが入って、次の別のチャレンジに移る余地があっても良いですが、それはやり切った人が初めて選べる選択肢です。
5年後10年後に色んなことに手を出したけど、どれも見にならなかった人になるか、失敗して学びまで得た人になれるかは大きな差です。前者はアトラクションのように起伏を経験しますが学びません。その間キャリアは積み上がりません。
だからこそ、成功か失敗の結末を見るまでは継続と改善を繰り返してエンドロールを見たら直ぐに次の幕を開くのです。
発信による自己強化
ウェブで耐えず発信し続けることは、この行動を一貫させることを手伝ってくれます。
- 論理的に正しきことをしているか
- 何故始めたのか立ち返ることが出来る
- 仲間やお客様と繋がれる
理由はさておき、とりあえずこれを機に三週間続けてみましょう。
今やっていることが自分のやりたいことに沿っているのか。実は外れていて言い訳を並べてはいませんか?
私はこの記事を通じて、発信を始める理由を自分に落とし込んで今回書いてみました。
事業のはじめのはじめ
今一つの事業を立ち上げようとしているが、エンジニア出身ということもありお客様の繋がりが1番の問題であった。
そこで大事な考えがWinWinorNoDealである。どこまで相手に提供できるものとしてお約束出来るか。競合に比べて即決でお願いされるか…
最初は一見LoseWinで良い。とにかく値下げをしてでもお客さんに全力で提供することは、信頼の蓄積にもなるし、何より提供してお客さんとお話する中でしか良いものは出来上がらない。
その最適化をさせてもらえるという意味で、実はWinWinになっている。
負けてもお客様に当たり続けて改善すること。これ寛容。
そもそも、そのお客様との接点がない場合。交流会に参加して見ると良い。そこにターゲット顧客がいなくても、貴方の思考と繋がりが1番小さくGiveできる商品だ。それをフロントに添えて相手が求めてること・悩んでることをとにかく考え続けよ。
その先にはリファラルがあるかもしれないし、紹介できる繋がりるかもしれない。
同業とゆるく一つの会社になる
何かに特化しなくては誰も問い合わせして来れない。
つまり、特化しなくては生き残れない、という発想でいかに事業を尖らせるかを考えてきた。
しかし、最近ある税理士の先生のお話を聞きながら他の道を示していただいた。
それは「同業(ことによると競合)と人・仕事を流動的にやり取りすること」である。
これは極めてGiverな発想だと思うので、是非この本を読みつつご理解いただければと思う。
人・仕事をやり取りするメリット
シンプルに取れる仕事の幅が広がる。
これまで自社で受けるわけにはいかなかったお仕事も、誰かにそれを渡せるとわかっていれば、お流れにせずに周りに渡すことができる。
三尺三寸箸(仏教)というお話しが近い。
目の前には豪勢な料理、しかし手元には長い箸しかなく己の分を取ろうとしてもとても食べれない。
お互いの欲しいものを聞いて食べさせ合うことで、初めて目の前の料理にありつける。
さらに、人も案件も自社にマッチしない時に、他の会社に相談することで
契約をリセットして良い条件でご相談することができる。これは互助とは関係ないメリットだが…やるかどうかはあなた次第。
実践方法 : まずはこちらからしっかり与えてルールを理解してもらう
システム開発などやっていると特に、案件数には波があると思う。
これをまずは手数料などいらないからと、他の同業他社に渡してしまう。
それを繰り返していくと、有難いというんで徐々に相互のやり取りに繋がる…可能性がある。
そうして案件の波を相殺していければ、安定した売り上げを立てることも可能であろう。
まずは、こちらから与えることが大事なのだ。
最初は自分が身を切って与える、見返りは一旦考えない。それがgiverの考え方。
(最初から、心から見返りを求めずにやるのは難しいと思うので、一旦giverとして行動し落とし込めればよろしいと思う)
注意点
これまで書いてきたように、このやり方は何かに特化しなくても
なんでもできますと言うことができるようになる。
できないことも他の会社ができると知っているから渡せば良いのだ。
そうすることでお互いのお客様の満足度が上がり、最終的にこれまで以上に売上がたつ。
ならば、そこで手数料という考え方はお互いの関係上あまりよろしくないかもしれない。
同じ会社の中で案件をやり取りするのに手数料など払わないであろう。それは相手と自分の間に一つの壁を作り、これが互助するルールと気づくのを遅らせてしまう。
見返りを求めずに、まずは相手の欲しいものを聞いてみよう。
2023年11月のつぶやき
2023/11/13
今日まであまり多くを書き残せなかったのは、始めたての会社に必要では無い労力を多分に入れ込んでいたからに違いない。
交流会にマッチングアプリに、そこを通じて何かが起こりそうなところにひたすら参加したが、そこにはカレンダーを面談で埋めてくる営業代行と、giver精神の大事さを解きながらネットワーキングへのコミットを求める団体の勧誘が主になる。あとは同じく案件を求める駆け出しの社長。
どこかで見返りを求めるtaker気質が漂う空間だった気がする(私の周りだけかもしれないが)。
人と繋がり仕事を生み出すには、信頼関係が必要になる。本当に頻繁に誰かと会うか、何かを一緒にやるか、悩みを解決するか。
どれも手間がかかるが、一つ最も低コストでみんなのためになる方法を見つけた。
それは紹介することである。この行動自体に私にとってのメリットはそう大きくないが、周囲のgiver精神に溢れた方を見るとこれが良い方法と感じられる。
人の悩みをよく聞き、人の強みをよく聞く。
それから自分のつながりあるひとを定期的に気にかけ、時たま連絡をして様子を聞く。
これであれば協業して何かを成したり、仕事を請け負うよりもずっと容易に誰かのためになることができる。そうして誰かを繋ぎ続けた先では、お互いに助け合い成功を応援し合える素敵な関係性が構築できているに違いない。
2023/11/21
エンジニア社長として8月に会社を立ち上げて色々やろうとした。
それは頑張ればなんでもWeb系システムを作れると言ったら、周りの人が一緒にやろうと言ってくれたからだ。加えて孫正義社長の言葉に感化されたことも大きい。
「いろいろな可能性に並行して投資することで大きく伸びる事業を見つけることができる」
しかし、その言葉には続きがある。
色んなものに投資するためには、人と手を組み投資額を分割することがHowToだと。その実践は全くできていなかった。
システム開発をするのは私ならば、結局リソースの分割はできていなかった。ちゃんと4人分くらいの働きを常に求められ、結果として1-2ヶ月経ってもいずれも牛歩の歩みであった。
体制化するか、システム会社と手を組むか、さもなければ関わるものを絞らなくてはならない。
私は絞ることを選んだ。正確にはずらした。
今は自社サービスを粛々と組み始めている。これがひと段落プロトタイプとしての仕上がりを見せたら代理店営業してくださる方にお願いして、次のシステムに着手していこうと思う。
最初の開発さえ早く終わらせられれば、1年スパンで見ると並行して検証が進む。
やろうとしていることは個人開発の頃と何も変わらず、短期間でプロダクトを作り続けながら、販売施策を並行して協力して打っていく。良いもの作って売る。
2023/11/29
大阪に来て大学時代からの友人と「退屈と暇の倫理学」について会話した。
記号の消費と浪費の境目はなんだろうと。
悪いパターン
・際限のない情報摂取になる仕組み … Twitter
・ブランディングの付加価値による浅慮な選択 …
何かを好きになるには他人の好きを真似ることから(つまり浅慮な思考による真似?)入らざるを得ないことも心得ている。そこから初めてみて自分がどう感じるか。それを記号から言語化することが大事なのではないかと。
自分がこれまで真似てきたものも、その友人はまた別のところから真似てきているだろう。
そうやって真似の連鎖の原点に企業によるブランディングがある場合は、記号的な雰囲気に惑わされている可能性があるのではなかろうか。真似の連鎖の途中にある人々は皆誰しもそれが好きな理由を説明できないかもしれない。
好きが高じて店を出したカレー屋のような、そんな好きに憧れるこの頃。
逃げられない事業計画相談
融資を受けるために事業計画の相談をさせていただく機会ができてきたので、
最近のアドバイスを受けて感じたことを書き残す。
身につまされるお言葉をいただいた
システム開発で何だかんだゆったりでも案件の話をいただいていることもあり、どこか天狗になっていた。しかし、最近お二人の方からハッとさせられる言葉をいただいた。
「見込み案件なんて宝くじと同じ。まずは今日売り上がるものをやらないと潰れちゃうよ。」
「横串で攻めるのもパッケージなら良い。でもどこかで営業するなら、いつかターゲットを絞らないといけない時がくる。それをいつやるかは君が決めるんだよ。経営者なんだから。」
今の自分の状況はあの時の反面教師そのままかもしれない
しばらくコードも書いていないし、人に会ってお話ししてばかり。
実は今すぐ売上につながる行動はできていなかった。
ずっと前に読んだ廃業ブログで「ずっと自宅の涼しい中で作業をしていたことが敗因」という言葉が心に残っているあまり、逆に作業をせずに走り回ることを意識しすぎていた。
自宅で作業もすべきだった…という0-100しかできないエピソードではない。
走る中でせめて走る方向は決める必要があるというだけの話なんだ。落ち着いて考えればわかることでも、自分の理想を定めずに反面教師だけで走ると痛い目に遭う。
あれをしてないから自分はイケてると、人の鏡になっていたのが今までの3ヶ月間の私だった。そろそろこの考えを清算しよう。今の私を反面教師にせねば。
今日、私の事業計画は初めて真っ直ぐ「うまくいかないと思う」と言っていただけた。
方向を定める時が巡ってきた。改めて向き合おうと思う。
2023年8月のつぶやき
2023/08/26
目の前にはやりたいことが溢れているけれど、やってしまうことで手元が溢れてしまう。
動画中毒対策とか言う前に、大量にタスクの期限を利害関係者に伝えてしまうのが良い方法かもしれない。
3個今日やるのが丁度と思うと、夜まで1個も進まない。だから6個タスクを詰めるのだ。
怒られるかもしれないけれど、1日の中で人のために作業する時間は着実に増える。適切に焦る。
川越にてやりたいことを考える
8月末にワーケーションで川越に来ていた。
宿泊先の人は自由で理想的
今回泊まったのはchabudai さん。
ここは長い歴史のある蔵だったようで、将来宿をやりたい妻と共に働いている方(知り合いのやまこうさんという方によく似ている)にお話をお伺いした。
ここはオーナーのNissyさんが、使われていない蔵を賃貸している所とのこと。Nissyさんのコミュニケーション力と人の良さがあればこそ、地元の人と繋がり見つけた素敵な蔵。地元の人とリノベーションして最高の宿になっている。
二日の滞在の間でめ4人のお手伝いの方が入っており、18時からのお酒のイベントには多くの方がいらして盛り上がっていた。
お手伝いの方の野望
お名前はここには記載しないが、お手伝いの方が近々転居するので辞めるとのお話を伺った。
音楽をやりつつ彼女さんは美術系のアーティスト。最小限の生活費で目指す生活は家を自分で作るというものでした。
意外とコンクリートでなく土で、6畳弱であれば素人でも家を作って良いらしく、作って飽きたら気軽に作り直せるこんな↓家を検討しているとのこと。
もちろん、アーティスト活動のために生活費を減らしたい。その気持ちでこの生活スタイルに変更するのもあるかもしれないが、そこにもやりたいこと(家づくり)があって、、素直に羨ましいと感じた。
ただ、私は環境の変化に弱いのでまだまだ難しいかもしれない。筋トレで強い身体作りからかな。
恩送りと開店準備の可能性
そんなやりたいことを目の前にした方の話を聞きながら、何とか自分のやりたいこと(おはぎ屋さん)を実現できないかと考えていると良いアイデアを思いついたので書き留めておく。
(店を構えるだとか料理を練習などせずに)今の自分のまま友達に料理や場所を振る舞い続けることで、いつかやりたいと思ったまま時を過ごすより、友人にでも提供して喜んでもらうよう努力して後は店を構えれば始まるくらいの準備は日常の延長で出来そうと考えている。
今やりたいことは多いのですが、しかしやらねばならないことは目先に山積している。そこで思ったのは、何かカフェや宿など、やりたいことがあるなら日常の延長から恩送りと共にするのはどうかという案である。
多少大変な準備はあるかもしれないが、友達ならば喜ばせたい気持ちだけで乗り越えられそうである。きっと乗り越えなくても、喜ばせようとした友達を悪く思う人はそう居ないであろう。
優しい心持のままに、今回紹介いただいた「あぶりコーヒー」の深煎り豆をプレゼントして素敵なワーケーション旅の幕を下ろした。
是非またあの御二方にご挨拶に行きたい!
我が逃走(著: 家入一真)
起業家というのは完璧で、明確なビジョンを持ってVCさんにとにかく当たりに行ける行動力があるからこそできる。そんな思い込みを壊してくれる書でした。
家入さんは、あのロリポップ(レンタルサーバー)事業を手掛け、それからもBASEやCAMPFIREを手がけたことで “連続起業家” として知られています。
しかし実は飲食業をやりたいというパッションから、BASEを立ち上げる前にはかなりお金も人も投入して闘争されてました。その間の戦いぶりと迷走ぶりが読んでいる間は親近感を沸かせつつも後になってふと思いました…全然逃走してないではないですかと。
家入さんが特筆して尖っている点は 「自分の考えを盲信する力」 と思われました。
他の社員に止められても、絶対にその方向を変えずに走り切る。たとえ失敗するとしても失敗するまでちゃんと走りきれる。
今の私が同じように、人の静止を振り切ってでもやりきることができるでしょうか。
やりたいことが多い人間ほど「これができなくてもあれがあるから…」そうやって真の逃走をしてはいないだろうか?
やりたいことを絞り込み、私こそがこれをやる人間なんだと仁王立ちできる日をいつか迎えたいものです。