何かに特化しなくては誰も問い合わせして来れない。
つまり、特化しなくては生き残れない、という発想でいかに事業を尖らせるかを考えてきた。
しかし、最近ある税理士の先生のお話を聞きながら他の道を示していただいた。
それは「同業(ことによると競合)と人・仕事を流動的にやり取りすること」である。
これは極めてGiverな発想だと思うので、是非この本を読みつつご理解いただければと思う。
人・仕事をやり取りするメリット
シンプルに取れる仕事の幅が広がる。
これまで自社で受けるわけにはいかなかったお仕事も、誰かにそれを渡せるとわかっていれば、お流れにせずに周りに渡すことができる。
三尺三寸箸(仏教)というお話しが近い。
目の前には豪勢な料理、しかし手元には長い箸しかなく己の分を取ろうとしてもとても食べれない。
お互いの欲しいものを聞いて食べさせ合うことで、初めて目の前の料理にありつける。
さらに、人も案件も自社にマッチしない時に、他の会社に相談することで
契約をリセットして良い条件でご相談することができる。これは互助とは関係ないメリットだが…やるかどうかはあなた次第。
実践方法 : まずはこちらからしっかり与えてルールを理解してもらう
システム開発などやっていると特に、案件数には波があると思う。
これをまずは手数料などいらないからと、他の同業他社に渡してしまう。
それを繰り返していくと、有難いというんで徐々に相互のやり取りに繋がる…可能性がある。
そうして案件の波を相殺していければ、安定した売り上げを立てることも可能であろう。
まずは、こちらから与えることが大事なのだ。
最初は自分が身を切って与える、見返りは一旦考えない。それがgiverの考え方。
(最初から、心から見返りを求めずにやるのは難しいと思うので、一旦giverとして行動し落とし込めればよろしいと思う)
注意点
これまで書いてきたように、このやり方は何かに特化しなくても
なんでもできますと言うことができるようになる。
できないことも他の会社ができると知っているから渡せば良いのだ。
そうすることでお互いのお客様の満足度が上がり、最終的にこれまで以上に売上がたつ。
ならば、そこで手数料という考え方はお互いの関係上あまりよろしくないかもしれない。
同じ会社の中で案件をやり取りするのに手数料など払わないであろう。それは相手と自分の間に一つの壁を作り、これが互助するルールと気づくのを遅らせてしまう。
見返りを求めずに、まずは相手の欲しいものを聞いてみよう。